ノルバスク| 病院でもらった薬の値段Part2


ノルバスク
(ベシル酸アムロジピン)
 ノルバスク(ファイザー、主成分ベシル酸アムロジピン、薬価 5mg 錠 = 58.8円)は、高血圧の治療に用いられる薬です。ノルバスクは、世界でもっとも売り上げが大きい高血圧治療薬であり、日本でも広く使われています。ノルバスクは、長い作用時間と強い薬理作用という特徴をもっており、使いやすく飲みやすい薬だといえます。

ノルバスクは、1日1回の服用で、1日中、十分な血圧の効果作用をしめします。1日1回の服用でよいということは、面倒な薬の服用をできるだけ少なくできるということなので、高血圧の患者さんにとっては、ノルバスクはとても便利な薬です。

ノルバスクが長時間作用を示すのには理由があります。

ノルバスクが長時間作用を示すのは、ノルバスクが体内に非常に長い間とどまるという性質があるからです。薬は、体内に吸収されると、肝臓で変化を受けて効果がなくなったり、腎臓から尿によって体外に放出されたりします。このようにして体内の薬の量が減っていくので、薬の効果が時間と共に弱くなっていきます。逆に言えば、薬が体内にとどまる時間が長ければ、薬の効き目は長くなるというわけです。

ノルバスクは、肝臓での変化を比較的受けにくいという特徴をもっています。また、ノルバスクは、血液から全身の組織の中に速やかに分布し、組織の中にとどまって離れにくいという性質もあります。これらのことから、ノルバスクは体内に長時間とどまることができます。

またノルバスクは、作用メカニズムにおいても体の中にとどまりやすい特徴を持っています。

ノルバスクは、血管の収縮を抑えて血管を広げ、血液が流れる際の抵抗を低くすることで血圧を低下させます。ノルバスクが標的とするのは、血管の筋肉細胞にあるカルシウムチャネルというタンパク質です。カルシウムチャネルというのは、カルシウムを通すための細胞にあいた穴です。何らかの刺激(例えば電気刺激)でカルシウムチャネルが開くと、カルシウムが細胞の外から中に流れこみます。そして、これが合図となって、筋肉細胞が収縮するのです。

ノルバスクは、カルシウムチャネルに結合して、カルシウムがカルシウムチャネルを通るのを邪魔します。ノルバスクは、いちどカルシウムチャネルに結合すると、なかなか離れない性質を持っています。そのため、ノルバスクの効果は非常に長い間続きます。

薬の飲みやすさ、は薬を開発するうえで、とても重要な要素です。ノルバスクのように、薬自体に作用の持続性があれば一番いいのですが、そうでない場合は、徐放性製剤(体内でゆるやかに薬を放出することで、つねに薬が体内にあるようにするための薬剤)などの工夫をすることで、服用回数をコントロールしています。

薬を飲みやすくするために、研究者は頭をひねっていろいろな工夫をしています。せめて、一日一回の服用で済む薬は、きちんと飲み続けるようにしたいものですね。


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ノルバスク(ベシル酸アムロジピン)の構造式
ノルバスク(ベシル酸アムロジピン)の構造式


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