リボトリール| 病院でもらった薬の値段Part2


リボトリール
(クロナゼパム)
 リボトリール(中外製薬、主成分クロナゼパム、薬価 0.5mg 錠 = 9.5円)は、てんかんの発作を抑えるための薬です。リボトリールは、脳の神経を強く抑制することで、てんかんの原因となる神経の異常な興奮を抑え、てんかんの発作を防ぎます。

リボトリールは、てんかん以外にもパニック障害などの精神的に不安定な状態についても治療効果をもつことが知られています。そのためリボトリールの添付文書(説明書)に記載はないのですが、パニック障害やうつ病の治療に使われることがあります。リボトリールのように、もともと想定された病気(適応症)以外に薬が使われることを、「適応外使用」と呼んでいます。

リボトリールは、ベンゾジアゼピンという構造(6角形の輪と7角形の輪がつながった構造)をもつことから、ベンゾジアゼピン系薬剤と呼ばれています。リボトリールは、他のベンゾジアゼピン系薬剤と同様に、脳の神経のベンゾジアゼピン受容体というタンパク質に結合して、ベンゾジアゼピン受容体を活性化させます。ベンゾジアゼピン受容体を活性化されると、神経活動は抑制されます。リボトリールの場合は、てんかんの症状を起こす神経の活動が低下するため、てんかんの発作がおきにくくなるのです。

ベンゾジアゼピン系の薬物は、様々な神経活動を抑制するので、眠れないときの「睡眠薬」や、精神的に不安な状態をなおす「抗不安薬」、また痙攣などの筋肉の異常な動きを抑える「筋弛緩薬」としても使われます。リボトリールも立派なベンゾジアゼピン系の薬剤なので、睡眠作用や抗不安作用、筋弛緩作用をもっています。

そのため、お医者さんによっては、これらの作用に注目し、てんかん以外にもパニック障害やうつ病、レストレスレッグ症候群(むずむず脚症候群;足にムズムズした感じがして眠れない症状を示す病気)の治療にもリボトリールは使われています。

リボトリールは、てんかんの治療だけに使うのはもったいない(?)薬です。適応外処方が多く行われているのも、リボトリールの実力が高い証拠なのだと思います。


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リボトリール(クロナゼパム)の構造式
リボトリール(クロナゼパム)の構造式


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