ドラール| 病院でもらった薬の値段Part2


ドラール
(クアゼパム)
 ドラール(田辺三菱製薬、主成分クアゼパム、薬価15m 錠 = 110.9円)は、不眠症の治療に使われる睡眠薬です。また、ドラールは手術を控えた患者さんに対し、手術の不安などによる眠りにくさを押さえるためにも用いられています。

ドラールには、ベンゾジアゼピンという化学構造が含まれています(ドラールの構造式の6角形と7角形がつながったところ)。そのため、ドラールはベンゾジアゼピン系の睡眠薬と呼ばれています。

ドラールのような、ベンゾジアゼピン構造をもった睡眠薬は、脳の神経にあるベンゾジアゼピン受容体と呼ばれるタンパク質に結合し、これを活性化する事が知られています。ドラールによってベンゾジアゼピン受容体が活性化されると、脳の神経活動を抑制するスイッチがONになります。そのため、ドラールを飲むと眠気が生じるようになるのです。

ベンゾジアゼピン系の睡眠薬の作用時間は、短いものから長いものまでさまざまなのですが、ドラールの作用時間はちょうど中間というところです。

ベンゾジアゼピン系の睡眠薬の作用は、体内に存在する薬の量で決まります。どのような薬でも、体内に入った後は、肝臓などで分解されたり、おしっこや便と共に体外に排出されるため、時間と共に体内の量が減少します。この減少のスピードによって、薬の作用する時間が決まります。

ドラールの場合、体の中に入った薬物の量が減少するスピードはおそく、睡眠作用は比較的長く続きます。そのため、ドラールは不眠症の中でも、睡眠の途中で起きてしまったり(中途覚醒)、熟睡感を感じないタイプの不眠症に用いられます。ちなみに、寝付きが悪い場合には、速やかに作用が起こり速やかに作用が消える、短時間型のベンゾジアゼピン系睡眠薬が用いられます。

ベンゾジアゼピン系の睡眠薬には、ふらつきやめまいなどの副作用が起こる事があります。これは、ベンゾジアゼピン系の薬が、筋肉の緊張をコントロールする神経を弱めてしまい、筋弛緩とよばれる状態を起こすからです。

ドラールの場合、この筋弛緩による副作用は少ないとされていますが、全く起こらないというわけではありません。特に高齢者の場合は、ふらつきによる転倒で骨折などの怪我をする場合もあるので、注意が必要です。


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ドラール(主成分クアゼパム)の構造式
ドラール(主成分クアゼパム)の構造式


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