薬の名前の由来その11

デタントール

血管緊張緩和・血圧降下剤:エーザイ、主成分 ブナゾシン塩酸塩

「本品の速放錠であるデタントールは,血管緊張緩和・血圧降下剤である。「国際関係における緊張緩和(デタント)をもたらす道具(ツール)」より,デタントールと命名した」とのこと。世界平和のための薬ということで、すぐにかっとなる政治家の血圧下げるのに使いたいですね。

ニトロール

虚血性心疾患治療剤:エーザイ、主成分 硝酸イソソルビド

ニトロはニトログリセリンよりとり,語尾をのばして持続性の意味を表わした。語尾をのばして持続性をアピールする、、ぱっと見てわかるかな。

セブンイー

消化酵素剤:販売中止、主成分 消化酵素類

7種類の酵素(Enzyme)に由来する。7つの威力だ、て鉄腕アトムみたい。効き目が強そうですね。

ガスコン

消化管内ガス駆除剤:キッセイ薬品工業、主成分 ジメチルポリシロキサン

胃腸内のガスを除去することにより胃腸症状を改善する(Gastro-enteric Distress Control)ことに由来。何となく薬効が想像できそうな名前ですね。ガスってのが臭そう。

参考記事:ガスコン(ジメチルポリシロキサン)とはどんな薬?

レラキシン

筋弛緩剤:杏林製薬、主成分 スキサメトニウム塩化物水和物

筋弛緩薬 ( muscle Relaxant agent)からRELAXINとした。細かいようですがリラキシンではないんですね。ローマ字読み?

ソメリン

睡眠導入剤:第一三共、主成分 ハロキサゾラム

フランス語で「睡眠」を表わす「Sommeil(ソメイユ:ローマ神話のSomnus“眠りの神”による)」を基本とし、Benzodiazepine 系化合物であることを示す語尾を接続させて「Somelin(ソメリン)」と命名された。フランス語だとおしゃれになりますよね。

グロウジェクト

遺伝子組換え天然型ヒト成長ホルモン製剤:JCRファーマ、主成分 ソマトロピン(遺伝子組換え)

成長ホルモン(Growth Hormone)を注射用製剤(Injection)としたため、グロウジェクトと命名。なんか、パンクロックグループのような印象が。

ジルテック

持続性選択H1受容体拮抗・アレルギー性疾患治療剤:グラクソ・スミスクライン、主成分 セチリジン塩酸塩

cetirizine の下線部の逆順Ziritec より命名した。cetirizineというのは、成分名(一般名)。逆読みとは、パズルみたいですね。

プロマック

亜鉛含有胃潰瘍治療剤:ゼリア新薬工業、主成分 ポラプレジンク

「胃を守る」のprotect stomach を組み合わせてPromacと命名した。なんか似たような名前の胃薬があったような。

参考記事:プロマック(ポラプレジンク)とはどんな薬?

ガンマロン

脳代謝促進剤:第一三共、主成分 ガンマ−アミノ酪酸

本剤の成分であるγaminobutyric acids(ガンマーアミノ酪酸)のギリシア語「γ」(gamma、ガンマ)に由来し、その製剤として、ガンマロン(Gammalon)と命名された。ストレート。思い切った命名法ですね。効き目強そう。