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インタール
(クロモグリク酸ナトリウム)
インタール(アステラス製薬、主成分 クロモグリク酸ナトリウム、薬価 20mgカプセル = 41.5円)は、気管支喘息やアレルギー鼻炎に効果がある薬です。インタールは、アレルギーに関わる様々なメカニズムに対して抑制作用を示します。

インタールの作用メカニズムは複雑です。

まず、インタールは、アレルギーに関連する細胞、例えば肥満細胞や白血球(好酸球や好中球)、Tリンパ球、マクロファージなどに作用します。

アレルギーによる炎症が起こる場所には、これらの細胞が集まって様々な物質を放出し、アレルギー症状を示します。インタールは、これらのアレルギーに関連する細胞が炎症部位に集まらないようにしたり、炎症を起こす物質が細胞から放出されるのを防いで、アレルギー症状が起きないようにします。

また、インタールは気管支にある知覚神経に作用します。

気管支には、外界からの刺激を感じ取るための知覚神経という神経があります。たとえば、気道に異物がはいると、知覚神経がこの刺激を感じ取り、異物を排出するために、反射的に咳を起こします。喘息では、この知覚神経が敏感になっており、少しの刺激で、咳が出やすくなっています。インタールは、この知覚神経の作用を抑制して、咳を出にくくし喘息の発症を押さえます。

この他にも、インタールの作用メカニズムは、いろいろと想定されています。このようなバラエティに富んだ作用のある薬が、どのようにして発見されたのでしょうか?

インタールは、イギリスの製薬会社の研究員によって発見されました。インタールは、ある植物からみつかったKhellinという化合物を、化学的に変化させて作られたいくつもの化合物の中から、喘息治療薬として選ばれました。インタールを発見した研究者は、もともと喘息の患者だったので、自分自身に化合物を投与して、喘息の症状を抑制する化合物を探しだしたそうです。つまり、インタールは、作用メカニズムを発見してから薬を探し出したのではなく、いきなりヒトに対する効果を指標にして作られた薬なのです。

20世紀半ばには、インタールのように、いきなりヒトに投与して作用が確認された薬がたくさんありました。今では、考えられないことです。現在では、動物実験により効果や安全性を確認し、これがヒトで同じように成り立つという保証を得るために臨床試験が行われます。

これから先、インタールのような薬が出るとすれば、現在使われている薬の副作用に注目した薬になるでしょう。たとえば、降圧薬の副作用としての発毛作用(リアップ)や、心不全薬の副作用としてのED治療薬(バイアグラ)などが挙げられます。この方法論では、意外なところから、すごい薬ができたりします。次はどんな薬が出てくるのでしょうか?


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インタール(クロモグリク酸ナトリウム)の構造式
インタール(クロモグリク酸ナトリウム)の構造式


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